技術紹介
TECH & MACHINARY

ハンマーヘッドモール

ハンマーヘッドモールは、汎用コンプレッサーと組み合わせることにより圧縮空気を利用してハンマリング(打撃)を行うツールで、地中に短距離の道(孔)を造ります。構造がとてもシンプルなので、故障が少なく現場でのメンテナンスも簡単です。 ハンマーヘッドモール

ハンマーヘッドモール活用図1

ハンマーヘッドモール活用図2

工法の特徴Feature

1ピアッシング工法

ハンマーヘッドモールと汎用コンプレッサーを組み合わせるだけでピットとピットの間を直接的にマイクロトンネルでつなぐピアッシング・ツールとして使用できます。
もし、到達側のピットが小さくてハンマーヘッドモールが取り出せない場合には、ハンマーヘッドモールを逆進(リバース)させて回収出来ます。 浸水している場合でもコンプレッサーからの空気の送り込みを停止しなければ使用可能です。
ピットからピットへの貫通以外にも、削孔機やアンカーの代用としての利用も出来ます。

ハンマーヘッド打撃前
ハンマーヘッド打撃後

2パイプ・ラミング工法

ハンマーヘッドモールと汎用コンプレッサーとパイプ・ラミングツールを組み合わせると100mmから1535mmまでの鋼製鞘管を押し込むこと(パイプ・ラミング)が可能です。
従来の工法と比較して、組立・設置時間が短縮でき装置の価格や維持管理等のコストも低く抑えることが可能となります。
バーミアナビゲーターシリーズでの鋼管の引き込みにパイプ・ラミングを組み合わせると、ナビゲーターの能力をはるかに超える牽引力を施工距離を得る事が出来ます。

ハンマーヘッドモール施工の様子1

ハンマーヘッドモール施工の様子2

3パイプ・バースティング工法

ハンマーヘッドモールと汎用コンプレッサーとパイプ・バースティングツールを組み合わせると既設管を破壊しながら新しい管を布設すること(パイプ・バースティング)が可能です。
ハイドロ・バースト(パイプ・バースティングシステム)が小口径の鋳鉄管・PE管用であり、油圧シリンダーによる引き込みであるのに対して、比較的大きな径(100mm~400mm)のコンクリート管・鋳鉄管をハイドロ・ガイドと呼ばれる油圧ウインチとハンマーヘッドモールを同調させながら引き込みます。

ハンマーヘッドモール施工の様子3

※出典:アーバンノーディック工法協会

施工方法Result

1ピットから挿入

モールをピットから挿入し、コンプレッサーの空気圧により、地中を掘り進んでいきます。

ピットから挿入

2貫通を確認

終点地のピットで貫通を確認し、ピットの幅がある場合はそのまま回収します。

貫通を確認

3反転バックで回収

終点地のピット幅が無い場合は、モールを反転バックさせて、始点ピットまで戻し、回収します。

反転バックで回収

※出典:アーバンノーディック工法協会